従来は、大腸ポリープ切除を行う際に通電し焼きながら切除を行ってきました。しかし、この方法ではどんなに注意をしても避けることのできない合併症として、1~2%程度の後出血(ポリープ切除した切断面から出血すること)や穿孔(腸に穴があく)のリスクがあるとされてきました。当院で積極的に行っているコールドスネアポリペクトミーは、焼かずにポリープを切除することで、合併症である後出血を未然に回避することが可能となります。
大きなポリープを認めた場合には入院施設のある連携専門病院へご紹介させていただく場合がありますが、スクリーニングの大腸内視鏡検査で見つかるポリープの大半は10mm以下であることが知られており、コールドスネアポリペクトミーでの日帰りポリープ切除が可能です。